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僕のサーフィン体験記 vol.3

  • 執筆者の写真: thewest
    thewest
  • 2024年5月4日
  • 読了時間: 2分

更新日:1月27日


海の近くに引っ越す機会が来た、当時16歳。

もちろん親の意思で、僕にサーフィンがやりたいとかそういうのは全くなかった。


でも引っ越すと僕は自転車にまたがり、サーフボードにワックスもしっかり塗って

波乗りに繰り出した。


ワクワクした。

ワクワクして行ったけど、テケテケのサーファーに狭いピークで波を取り合うローカルと思われる先輩サーファーたちは厳しかった。

「へい!」だの

「フォー!」だの

邪魔だと合図を送られながらも通った。

夏休み、他にやることはたいしてなかった。


道中にあったサーフショップのお兄さんが海の行きと帰りに挨拶をしてくれた、それがとても心地よかった。

「おはよう、波はどうだった?」

サーファーの仲間入りが出来たと感じた。


長髪にタトゥーの入った先輩たち、車高を少し落としたセドリックワゴンの後部座席は片側のみ倒してフラットにしトランクからサーフボードを突っ込む。

それらは家と学校だけで多くの時間を過ごしていた僕にはとても格好良かった。


サーフショップのお兄さんはマコさんと言ってとても優しい目をした人だった、僕が海であった厳しい先輩たちからの仕打ちを言うと

「わかってねえな〜」

と返された。


「広い海で、遠くから少しづつくるんだよ、風が吹いたり色々ありながら、

やっと来た波、みんな乗りたいじゃん?待ってたんだよみんな。お前ちゃんと乗れんの?

大事にしてあげろよ、他の人が乗る瞬間も、自分が乗る瞬間も。」


僕以外にも主人公がいた、他のサーファーや、遠くから来る波、

「リスペクト」って言葉はその後のサーフィンライフでよく聞くようになったけれど

その言葉の真意を最初に教わったのはこの時だったんだと思う。




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