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僕のサーフィン体験記 vol.4

執筆者の写真: thewestthewest

25年前のサーフカルチャーは今と違った。

オリンピック種目にもなってないし誰もそんなこと夢にも思ってなかった。

「アスリート」なんて一番遠い存在で、どちらかといったら「不良」の延長線だった。

当時の僕達にはそれがとても格好良く見えて

ロン毛、腰パン、喧嘩、単車、車、、、、

サーフィンも同列だった。


サーフィンを始める人のほとんどは、多分、

波に乗ったら気持ちよさそう!

より「サーファー」ってものになったらカッコいいんじゃないかって思ってた。

だからオカサーファーなんて言葉も出来上がった。


僕も父(サーフィンやってた!)の影響もあったけど多分に漏れず同じだった。




その頃、当時15−6歳だった僕に革命が起きた。今でもよく覚えている。


通い始めたサーフショップで店員のマコさんが、新参の僕にある二人を指差して紹介した。

「あいつらが、うちのNO1とNO2」

二人とも生意気そうな僕には目を合わせようともしない。

マコさんに二人の歳を訪ねるとなんと2個上と1個下!

向こうもだいぶ生意気だ!


NO1とNO2、最初は意味がわからなかった。

たくさんいるカッコいいロン毛や、イケてる車持ちの先輩達のなかでマコさんが指さしたのはなんと、僕と変わらないチンチクリン。


サーフィンのNO1とNO2、サーフショップだから、どころではない。

マコさんのリスペクトを込めた言い方は、完全に彼らがNO1とNO2だった。

歳は関係ない、サーフィンの世界。

僕の頭にそれまで感じたことのないとんでもない衝撃が走った。






注>オカサーファー たいして海には入らずともサーファーの格好をしてモテようとした人たち、ショートボードがメインだったので逆にほとんどの人はボードの上に立つことすらままならず、結果オカサーファーになることもよくあった。現在でも40オーバーの人たちであまりスキルがない人は自分のことを卑下して「自分オカサーファーなんで」ということがある。

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